フコイダン療法の副作用と効能

フコイダンのなにが、身体にいいのか?

 

フコイダンは、とくに「硫酸基」というフコイダン特有の成分を抽出して分析することが困難だったといわれます。くわしく科学的にいうと、フコイダンは硫酸化多糖体の1種です。

 

硫酸化多糖体とは、糖がいくつも結合しあってくっついたもの(=多糖体)に、さらに硫酸基という成分が結合した物質をいいます。多糖体の特徴について説明すると、アロエに含まれるムコ多糖体やアガリスクに含まれるβ-グルカンが有名ですが、フコイダンも同じく多くの糖がつながりあった多糖体で、おもな成分はフコースを中心にガラクトース、キシロース、ウロン酸などで構成されています。

 

アロエに含まれるムコ多糖体やアガリスクに含まれているβ-グルカン、イネ科の植物に含まれるアラビノキシランなどほかの多糖体とフコイダンが大きく異なる点は、フコイダンは硫酸基を含むという点にあるのです。

 

硫酸基は文字どおり、硫酸の基になる成分ですが、単体で存在するときはまったく無害の成分。特徴は水をたくわえて、ヌルヌルやジェル状態をつくりだすことです。硫酸基は実は胃の粘膜の粘質性成分でもあるため、フコイダンが胃のなかに入ったときにヌルヌル成分が胃の粘膜となじみやすい特徴ももつのです。