フコイダン療法の副作用と効能

フコイダンとは何者で、どんな有効成分をもつのか?

 

フコイダンとは、モズクやコンブ、ワカメ、メカブなど海藻の表面をおおっている“ヌルヌル”に含まれている天然の成分です。

 

このヌルヌル成分の働きは、早い潮の流れや砂などで海藻が傷ついたとき、その傷口をおおって細菌が入りこむのを防ぐことにあります。また潮のせいで海藻が界面より上に出てしまったときには、乾燥を防ぐ役割ももっています。

 

このヌルヌル成分のなかには、これまでも「アルギン酸」や「ラミニン」が存在することが知られ注目されてきましたが、これらの成分以外に豊富に含有されることが解明されたのがこの「フコイダン」なのです。

 

02年の4月にフコイダンがテレビで取りあげられてから、さまざまなメディアで紹介され、いまでは誇大広告まがいのフコイダン健康食品も出回っているほど。いまではすっかり有名になったフコイダンですが、その歴史は意外にも古く、1913年にはスウェーデンのH・Z・キリン博士によってすでに発見されていました。

 

ところがフコイダンの分子構造が非常に複雑で当時の技術では抽出や分析がむずかしかったこともあり、つい最近まで、実に100年近くものあいだ、学者たちのあいだで研究材料になることがなかったのです。